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プロニートの履歴書

色んなできごとに翻弄され、プロのニートになるまでの物語

好きな漫画をお勧めするのは諸刃の剣、というお話

「漫画読む人?」 彼は私にそう聞いてきた。読む人?そうね、読む方の人だと思います。 「一番好きな漫画は何?」 と、自称漫画好きの彼は話を続けた。 一番好きな漫画。 なんて難しい質問なんだろう?ここで手塚治虫的な不朽の名作を答えていいものなのか……

僕が選挙に行かない理由(わけ)

夏になったので、エスプレッソ・アフォガートを食べようと、エスプレッソメーカーを手に入れたのですが、お湯を沸かして、コーヒー豆を挽いて、熱いエスプレッソを淹れる…よりも、やっぱりアイスはあずきバーが美味しいなと感じる今日この頃。みなさん、いか…

今だからわかる「日本人」という病

いつだったか、何かのきっかけがあって河合隼雄さんの本を何冊か読んでいる。河合さんは日本ではじめてユング派分析家になった心理学者です。 『人のこころなどわかるはずがない』と読んだ本の一文が忘れられず、そんな…心理学の第一人者がわからないと言っ…

戦いというヒトの本能

さて、ふらりとヨーロッパに行ってきた。つくづく思うのは、日本は平和だな…ということ。(ストリート詐欺に遭ったのだ) 大陸の国々は、いつ、どこから、どんな人がやってくるかわからない。 そんなことはひとまずおいといて、最近、読んだ本の感想を書いて…

25. プロニート、トレーダーにならないの巻

さて、晴れてニート(無職)になった私ですが、最初は普通のニートでした。 区役所やハローワークに行くと、「な、なんて効率の悪い仕事なんだ…。公務員は血税をムダに使っとる!」と、言いたくもなるものの、よくよく考えれば、失業者はハローワークに行く…

24. 東京上空からの眺め (続き)

さて、前回から急に慌ただしくなり(ニートですがたまに仕事が降ってきます)、しばらく書いていませんでした。人生、次に何が起こるかは本当にわかりませんね。 前回までのお話。 3.11地震で仙台にいた兄が亡くなったと義姉から電話をもらった私は、電車も…

23. 東京上空からの眺め

私は台湾にいた。 前職を辞めてから1年ぐらいが過ぎていた。私は毎回、会社勤めを辞めるたびに、もう絶対あの世界に帰らない!と、仕事用の服を捨てたり、個人で仕事を受けたり、バイトしたりと、なるべくフリーに近い生活にシフトしようと試みていた。なぜ…

22. 出会ったことのない種類の同僚

前職で晴れて社内SEの職歴を手にした後、私はすっかり英語のことを忘れていたことを思い出した。英語のスキルアップのことだ。このスキルアップテーマがないとエージェントは案件を紹介しなかった。 それに、私は自分にはもう少し流暢な英語が必要だと感じて…

21. 週に10分だけの仕事

さて、また派遣エージェントに行くことになった私の職歴には、目立つ会社名がひとつ増えていた。私は自分がうまく世間で生きていけないことを知っていたので、会社名が大きなものを見つけることにしていた。そうすれば、業務内容はともかく、エージェントも…

20. 世界一残業のない会社

半年間、無職になって自分の仕事を続けても、もちろんお金は入ってこなかった。とうとう貯金も尽き、私はどこかに働きに出なければならなかった。 エージェントに相談すれば、相変わらずキャリアアップだかスキルアップだかを要求してくる。職場でのスキルア…

19. 音楽の仕事をするということ

さて、私が着メロを作っていた頃は、まがいなりにも毎日音に触れる生活ではあった。けれども、コンテンツを作り出してからは、まったく音楽から遠のいていた。それもそのはずで、私は世に言うキャリアアップをやっていたのだから。 キャリアは自分の目指す方…

18. 最後のベンチャー企業の上場

今度の転職はキャリアアップというのを目指してみることにした。どこに行ってもエージェントがこう聞くのだ。 「空野さんは今回どんなキャリアアップをお考えですか?」と。 とにかく転職するにはキャリアアップというものが必要らしかったのだ。キャリアア…

17. 沈みゆく船から降りる

仕事も恋もなくした私は立ち上がらなければならなかった。「これをバネに」とよくいうけれど、本当にこれをバネにどこまでも上り詰めようと思った。 今や私には制作という技術職の職歴が付いていた。これを活かさない手はない。せっかく大手カラオケ会社のコ…

16. 音楽産業界と青天の霹靂

有田君の紹介する音楽を作る仕事というのは、着メロを作る仕事であった。あの携帯電話で鳴らす着信音だ。 その頃は携帯電話の普及がだいぶ進んでいて、着メロが1億円産業と言われていた時代でもあった。そして、着メロを作る仕事というのは、音楽を志す人な…

15. 始発電車で海の方へ

大失敗したアパレルブランドを後にした私は、販売の仕事を続けることにした。 どうせなら好きなものを売る仕事にしようと、当時ガーデニングにはまっていた私は花屋さんを選ぶことにした。植物に囲まれて働くもの悪くないな、と思ったからだ。

14. 百貨店でのブラジルコーヒー

百貨店ライフをエンジョイしていた私が毎日楽しみにしていたのは社食だった。社食がある場所で働いたこともなければ、その価格の安さにも驚いたのだ。最初に配属された渋谷の百貨店では、隣の店舗のおばちゃんに「お昼ご飯美味しいですよね!」と言うと、「…

13. ボタンを掛け違えてしまったブランド

さて、裏社会から脱出を図るため、いわゆる『まとも』な企業で働きたいと思った私は、唯一専門知識のあるアパレル産業へとの転職を決意した。 学生時代は服飾デザインの勉強をしていたり、一度アパレル企業に就職していたこともあって、業界にはそこそこ明る…

12. 出会い系サイトの裏側

私が電話したのは『簡単なメールのお仕事』だった。メールの仕事といってもよくわからなかったのだけど、男性からのメールの返信をする仕事だという。即日採用だったので、私は翌日からそこに通うことになった。なぜか夜の時給の方が高かったので、夜9時から…

11. ピンク色の渋谷からヨーロッパへ

私が六本木のレストランを辞める少し前に、友達が夏はヨーロッパに行こうと持ちかけてきた。ひとりはニューヨークから、もうひとりはアジアを旅行中の2人からだった。それぞれ遠く離れたところに住んでいるので、ヨーロッパで落ち合おうという話だった。 そ…

10. 高級そうなレストラン

一人旅から帰ってきて、前回に続いて英語を使う仕事をしようと思った私は、英語が使えるアルバイトを探すことにした。人と話したかったので、バーテンダー職で探してみると結構あるもので、それはなぜか六本木エリアに密集していたのだった。 そうして、いく…

9. ニューヨークに飛行機が飛び込んだ日

五反田を離れた私は都内の緑に囲まれたエリアに部屋を借り、一人暮らしをはじめた。 仕事を見つけるにしても、私にできることは、インターネット、簡単なデザイン、そして英語だった。そして、その3つの語句で検索をかけると、求人サイトの中によく知ってい…

8. 東京のSM街の迷い猫たち

さて、私が東京に引っ越してきたといっても、とくに行くあてはなかった。 何人か外国で知り合った友達がいる程度で、その少ない友人を頼りにどこかしばらく泊まれるところはないかとニューヨーク時代の友人に電話をかけると、「うちは実家暮らしだから泊めて…

7. Macbookで路上販売、そして飛ぶ

さて、日本に帰ってくると、3年の間にすべてが変わっていた。 留学というよりも、私は3年間ニューヨークで遊び倒した。遊ぶ以外は何もしていないと言ってもいい。ほとんどの時間を音楽に費やしたのだ。その遊学生活はビザの取得ができずに幕を閉じた。といっ…

6. 風俗の世界から世界に飛ぶ

せっかく就職したアパレルの会社を辞めて、私は春先の自由を謳歌していた。自由、自由というのが何かもわからないままに日々だけが過ぎた。 そして、その自由は3ヶ月過ぎた頃にあっけなく終わりを告げた。 またしてもお金がないのだ。私には生活するお金がな…

5. 最初で最後の就職

楽器屋さんでバイトしていた私は、どこかに就職したいと思い始めた。 それは同級生がファッション業界で生きていたことが羨ましかったのか、それとも『就職』というのがやってみたかったのか、多分、どちらもだと思う。 それに音楽をやる道はバンドをやると…

4. 天国への階段のワンステップ

私が働くことになった楽器屋さんには、ここぞとばかりに音楽好きが集まっていた。店長から売り場の人間まで、それぞれが楽器が弾けたり、得意な楽器の知識も経験もある人たちが集められていた。 私はやっと仲間に会えたのだ。

3. 卒業後の身の振り方

短大を卒業しても、私には何のあてもなかった。 私が卒業する年は、はじめての就職難の時代に入ったと言われていた。しかし、そんなことは関係なく、私にはなりたいものがなかった。ただ、なりたくないものだけはあった。 それは、社会人である。

2. 大学生のアルバイト

私は短大学生になった。 実家から離れて寮暮らしをすることになった。今時めずらしいぐらい昭和な寮で、門限が夜9時、外泊は月に3回まで。と、それを本当にみんな守っていたのだから、また信じられない。 大学生というのは遊びとアルバイトが本分だ!と信じ…

1. はじめてのアルバイト

高校を卒業して短大に入るまでの春休みに、親友がバイトをしよう!ともちかけてきた。アルバイトをしてもいいか母に尋ねると、「それなら紹介するから、うちで働けば?」と母の病院で働かせてもらうことになった。 そうして、私たちが配属されたのは、病院の…

0. 子供の頃の夢

子供の頃に「将来何になりたいの?」と聞かれたり、「将来の夢」という作文を書かされることは、誰しも何度もあると思う。 私はこの質問を聞かれる度に困った。私には自分が何になりたいのか思いつかなかったのだ。 「将来何になりたいの?」聞かれる度に、…